歯科・小児歯科
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虫歯(う蝕)
歯科疾患のうち、最も頻繁に見られるのは虫歯と歯周病です。
では、どうして虫歯になってしまうのでしょうか?
口の中にはたくさんの細菌が住んでいます。
その中のひとつミュータンス菌が主な虫歯の原因菌です。口の中の虫歯菌が、食べ物の中の砂糖を栄養に、表面にネバネバした物質をつくります。
そのネバネバした物質の中に虫歯菌や他の細菌が住みつき、どんどん増えていきます。
これがプラーク(歯垢)といわれるものです。
プラーク(歯垢)の中の虫歯菌は食べ物の中の「糖質」を材料に酸を作り、しだいにエナメル質(歯の一番表面)を溶かし始めます。これが虫歯の始まりです。
虫歯になりやすい場所としては、噛み合わせの面・歯と歯茎の境目・歯と歯が接している面があげられます。
虫歯の進行
- 【C1】
- ほとんど自覚症状がありません。
この程度の時に治療をすれば痛みもあまりなく、簡単に終わります。 - 【C2】
- しみるようになってきます。
この時点で治療をすれば神経をとらずにすみます。一刻も早く治療をしましょう。 - 【C3】
- 激しく痛むことがあります。
ここまで進行してしまうと、神経を取らなければいけません。
神経が無くなると、歯はもろく欠けやすくなります。 - 【C4】
- 腐った根だけが残り、根の周囲にたまった膿のため、口臭もひどくなります。
神経の治療ができない場合には、歯を抜かなければいけません。
歯周病
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっているといわれています。
では、その歯周病とはどんな病気なのでしょうか。
私たちの歯は、顎の骨の中に埋まっています。口の中で見える部分が「歯冠部」といわれる部分で、見えない根の部分が「歯根部」といわれている部分です。
その歯根部が顎の骨の中でしっかりと歯を支えているのです。
その支えている骨の周りを守っているのが「歯周組織」といわれる「歯肉や歯槽骨など」です。
歯周病(歯周炎・歯槽膿漏など)とは、その歯肉や骨が悪くなる病気で、歯の歯肉に近い部分についたプラーク(歯垢)の中にいる細菌によって引き起こされます。
歯周病は虫歯と違い、症状がひどくならないとその病気になっていることが分かりにくい病気です。
初期のものはブラッシングなどでコントロールできますが、重症になると歯を抜いたり、手術が必要になってきます。
歯を失う最も大きな原因のひとつに歯周病があります。よって、予防することが重要です。
歯周病の進行段階は、大きく分けて「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という四段階に分けられます。
義歯(入れ歯)
義歯(とりはずしの必要な入れ歯)は大きく分けて、総義歯と部分義歯にわけられます。
部分義歯はご自分の歯が1本でも残っている場合に、適応になります。
自分の歯が残っている場合は、やはりお手入れが肝心です。
歯も義歯も噛むための大切な道具・臓器です。
手入れのしていない刀の切れが悪くなるのと同様なのです。
義歯は虫歯の治療以上に、治療(製作過程)が複雑で、完成するまでには、様々な段階が必要です。
どのステップもおろそかにできる所はありませんし、使う材料・材質によってもバリエーションが多岐にわたります、義歯治療を難しくさせているひとつの要因かもしれません。
当院では、それぞれの患者様にあった方法を、いくつか選択し、図や写真、実際の模型などを使ってわかりやすく説明できるよう心がけております。